はじめまして!12gridの西村です。
今回はサーバについてお話をさせて頂きます。
はじめに
案件を進める中でWEB関連のページやシステムを公開する際、当社ではクラウドなどのサービスを利用することが多いのですが、お客様の方ですでにレンタルサーバなどを契約されており、他社へ移行するのも大変(解約や契約の方法がわからないなど)な方もいるためレンタルサーバと言う方も多くいらっしゃいます。
しかし、レンタルサーバでは要件を満たせないことや出来る範囲が制限されることも多くあります。
下記にいくつか制限されることをまとめてみましたので、レンタルサーバをご利用中の方は当てはまっていないかを確認してみてはいかがでしょうか?
- 動作可能なプログラムが限定されることが多い
- データベースの利用が限定されることが多い
- 定期的に処理を行いたい場合に使うcronが利用できない場合が多い
- ディスクの容量が少ない
- サイト(ページ)の表示が遅い
これらの内容に当てはまっているかも・・・と思う方は、さらに内容を読み進めて頂ければサーバについての知識をアップすることができます。
今回オススメするのはレンタルサーバからの乗換え先としてのVPSやクラウドとなりますが、「そもそもVPSやクラウドってなに?」という方もいると思いますので、簡易ではありますが説明をしていきます。
VPS(Virtual Private Server)
VPSでは、物理サーバにインストールされているOS(ホストOS)の上に、ユーザーそれぞれに仮想サーバが割り当てられ、その仮想サーバーを専有して使えます。仮想サーバーではホストOSとは別のOS(ゲストOS)がインストールされており、ユーザーが管理者権限を持って自由に操作することができます。
長所
- ユーザーは仮想サーバのオーナーとなるため仮想サーバの管理者権限(root権限)が手に入るので自分の好きなアプリケーションをインストール可能
- インストールする(されている)OS自体も選択が可能
- 仮想サーバにCPUやメモリなどのハード資源を割り当て、ユーザーはそれを仮想的に専有できるので、レンタルサーバより他ユーザの影響を受けにくい
短所
- サーバ構築やメンテナンスできるスキル
クラウド
VPSと同じくユーザーそれぞれに仮想サーバが割り当てられます。それに加えて、クラウドで用意されるサーバはVPSよりも柔軟な拡張ができます。
長所
- ユーザーは仮想サーバのオーナーとなるため仮想サーバの管理者権限(root権限)が手に入るので自分の好きなアプリケーションをインストール可能
- インストールする(されている)OS自体も選択が可能
- 仮想サーバにCPUやメモリなどのハード資源を割り当て、ユーザーはそれを仮想的に専有できるので、レンタルサーバより他ユーザの影響を受けにくい
- 1日ごと、1時間ごとの料金体系があるので、必要な時間だけ使ってコストを抑えることが可能
- 同じサーバの台数を増やす、減らすなどの操作が容易に可能
短所
- サーバ構築やメンテナンスできるスキル
- VPSよりは高価
まとめ
VPSでもクラウドでも、OSやインストールするアプリケーションは自由にできるので、あとは公開される内容に応じて利用するサービス選定を行えば現在契約中のレンタルサーバよりも安価でかつ、公開する内容の拡張が容易となる場合が多いです。
しかし、短所にも書いた通りそれ相応のスキルは必要となりますので、この辺りは今後の記事で紹介していきます。(当社に御依頼頂ければ、選定から運用まで行わせて頂きます)